消防訓練と予防のこと。

先日院内研修を実施後、野田市消防本部の方にご来院いただき消防訓練をいたしました。

折しも前日に松戸市の線路沿いにて火災の発生があったこともあり、より身近な脅威として訓練に取り組むことができました。
消火器の扱い方や通報の仕方などはなかなか慣れるということもなく、定期的に確認をすることの大切さも実感いたしました。

また訓練を通じ『いざという時のために事前の準備』の重要性は、あおば歯科で大切にしている『予防』にも繋がっているのではないかと思いました。

あおば歯科ではお痛みやその他患者さんの気になる主訴を治して終わりとはいたしません。
お口全体の環境を整えより健康でいただくためにも定期的なメンテナンスのご提案や痛みを取るための治療と平行して口腔内の清掃をさせていただいております。

お口のお掃除をさせていただくことは単なる歯石取りではなく歯周病の治療の一環でもあります。ご年齢が上がるにつれて増える歯周病ですが、歯周病は完全に治すことは出来ません。
歯周病は『予防』や歯周病の進行が見られる方は『現状を維持』していただくことが大切です。
そのために痛みや染みるといった症状が出る前から定期的なメンテナンスは重要です。
また、歯科医院でのお掃除も大切ですがそれだけではなくご自宅での歯磨きや口腔ケアも重要になります。

毎日3食しっかりと歯磨きをされる方もいればお仕事で食事の時間も不定期であまり歯を磨かれない方もいらっしゃいます。
歯磨きの時間を作れないとおっしゃる方から市販のうがい薬のようなものを使ったらどうかと相談されることがありますが、あくまでも歯ブラシにより汚れを除去していただいた後、補助的に使っていただくものになります。
歯ブラシを当てていただいた上で取りきれない歯と歯の間にフロスや歯間ブラシを使ってもらったり、うがい薬を使っていただくことが効果的です。

歯ブラシ以外にどんなものを使ったら良いかなどはぜひ衛生士さんにご相談をしてみてください。ご自身にあった器具を使いお口のセルフケアをしていただくことがお口のトラブルへの予防の第一歩です。

そして日々の歯磨きでは落とせない汚れや回避できないトラブルは定期的に歯科医院への受診をしていただき、専用の器具を使ったお掃除やレントゲン等での検査をしていただくことも重要です。

しかしながら自宅でのセルフケアや歯科医院での定期的なメンテナンスを行っていてもお口のトラブルが全く起きないということはありません。
不慮の事故による外傷もあれば年齢とともに骨密度の低下や歯肉が炎症しやすくなるなど様々なことが考えられます。
また痛みや症状がない中で歯科に通院する時間を作ることが難しいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

無症状や軽微な症状であっても口腔内の環境は徐々に悪化をし、痛みが出た頃には神経の治療が必要になったり最悪歯を抜かなければならなくなることもあります。
数年ぶりに歯科にかかったという方で最近多いのは「虫歯になった」と思いご来院いただいたが検査してみると歯周病により痛みが出ているというケースです。中にはすでに歯が揺れはじめている場合もあり、場合によっては抜歯が必要なこともあります。
一本でも多くご自身の歯を残していただくためにも症状が出る前に治療を開始することも大切です。

また症状が出る前に、というお話では「奥歯が腫れて痛い」といったお問い合わせもよくあります。ご来院いただき診させていただくと親不知が原因の事が多く、痛みが強い時は麻酔が効きづらいのですぐに歯を抜くことは出来ません。一度痛みを落ち着けてから抜く方がほとんどです。
親不知は生えている方、生えていない方、存在はしているけれど骨の中に完全に埋まっている方など個人差があります。生えている方の多くは生えていない方に比べ磨きづらく虫歯のリスクや歯肉炎のリスクが大きくなります。

そのようなご自身のお口の中の状態の把握もお口のトラブルの予防には必要かもしれません。
そしてしっかりと把握をしておくことで痛みが出てしまったりトラブルに見舞われても冷静に判断や対処ができるのではないでしょうか。

何事もなく平穏に過ごせることが一番です。
そのための予防や日々の確認の大切さを実感する一日となりました。


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