三寒四温とは申しますが、今年は3月に入ってから寒暖差はとても大きいように感じます。
初夏の頃のような陽気の日もあれば雪の降る日もありました。
今年は3月後半としては5年振りとなる都内での積雪が観測されましたね。
雪道に慣れていないとなかなか移動にも困難なことが多いかと思いますが、雪景色というのは趣深いものもありますよね。
先日、私は初めて高速バスを利用して山梨の方へ行ってみました。移動の際に公共交通機関を使うことは多いのですが、バスに乗る機会は減っていたのでとても貴重な経験となりました。
歩道は足首が埋まるほどの積雪がありましたが、さらさらの雪の中を歩く経験は実は初めてで少し楽しかったです。
たまたま行きと帰りで同じバスの添乗員さんが担当されていたらしく、帰りのバスに乗る時に声をかけてくださいました。きっと大勢の乗客の乗降を確認されているかと思いますので覚えられていたことにも驚きましたが、ちょっとした気遣いのあるお言葉をかけていただきとてもほっこりとしました。
歯科で働いていてもこのようなちょっとした声がけで緊張感を解いて心を落ち着けてくださっている、というのは実感があります。
歯科に来院されるきっかけは様々ですが、やはり「怖い」というイメージもあり嫌厭される方も多くいらしゃいます。ですが虫歯や歯周病は自然治癒するものではなく、放置してしまいますと悪化していく一方です。
勇気を出してご来院いただけた方が安心して通っていただけるようにしていただくにはどうすればよいか、日々心を砕いています。
歯医者に通うのが嫌で今まで来れなかった、という方にお話を聞くと「昔通っていた歯科での治療が痛くて嫌になった」ということをよく聞きます。
以前に比べ技術の進歩もあり痛みの少ない治療が出来るようになってはいますが、出来ることなら痛みは少ない方が良いですよね。
100%痛みのない治療というのは難しいかもしれませんが、あらかじめ聞いておくと心の準備が出来るということもあります。痛みを感じるかは個人差や症状によって変わりますが注射を打つときや削る時など、痛みが出る可能性がある時はなるべく事前にお声がけをしています。
また痛い時というのは目に見えない病巣のサインでもあります。我慢せずに伝えていただければと思いますが、判断が難しいこともありますよね。
治療中や治療の前など治療の準備をさせていただいている時の何気ない会話の中で教えていただくこともあり、こまめなコミュニケーションも緊張を和らげるだけでなくよりよい診療へ繋げられると嬉しく思います。
歯医者さんが苦手とおっしゃっていた方から「あおばに来るのが楽しみになった」というお声をいただくこともあります。
口腔内が健康になっていく実感があると通うのも楽しくなってきたというお声もあり、歯科医院でのプロフェッショナルケアだけでなくご自宅でのセルフケアへの意識も変わっていった結果かと思います。
なかなかご自身の習慣を変えることは大変に感じるかと思いますが、皆さまの笑顔の日が増えますように、何かお手伝いが出来ればとも思います。