2024年も始まりまして1ヶ月程がたちました。
今年の年始は多くのことがありましたね。
防ぎきれない自然災害も発生しておりますが、日頃からの備えの大切さを感じるニュースも多く改めて見直す機会となる新年でした。
また同時にいつもと変わらぬ日常を過ごせることの有り難みを感じる年明けにもなりました。
よく年末に患者さんと少し雑談をさせていただく時にお正月の過ごし方などをうかがうことがあるのですが、最近はお節料理などを作らないご家庭も増えたようですね。
個人的には普段食べられない特別なご馳走として毎年楽しみにしていますが、中には苦手な食材もあり品数は減らしています。皆様のご家庭はいかがでしょうか。
年末年始は非日常的な行事も多く、何かと忙しい時期でもありますが、そんな中多くの医療機関もお休みをいただく時期でもあります。
そのため、年末では処置後の不測の事態の対応が難しいこともあり抜歯や外科手術を控える傾向にありますが、その反動からか今年の年始は抜歯をされる方が多くいらっしゃいました。
生活へ支障がない限りなるべく歯は残せるようにお手入れをしておりますが、歯周病の進行した歯は自然に滑落してしまうこともあり、ぐらぐらしてしまい食事の妨げになってしまうこともあります。
そのため、もともと予定していた治療を変更し抜歯することもありますが、処置後は通常と異なる状態となり、いくつかの注意事項もございます。
特に歯を抜いたあとや小手術後の注意事項で喫煙や飲酒を控えるお願いをすることがあります。
普段から嗜まれない方はあまり気にすることはありませんが、中にはとても気になる方もいることでしょう。
ではなぜ控えていただきたいか?
喫煙と飲酒にはそれぞれ別の理由があります。
喫煙に関しては血管を収縮させる効果があり、それにより血流が悪くなると傷口を塞ぐのに必要な血液が不足してしまう可能性があります。
飲酒では逆に血管が拡張し出血しやすくなってしまいます。
↑ 喫煙や飲酒には歯周病や口臭などのデメリットもあります↑
歯周病の原因となる細菌の多くは嫌気性の菌で酸素が苦手です。そのため喫煙により血管が収縮すると歯茎への血流が減り酸素の供給も少なくなります。そうなると歯周ポケット内で歯周病の原因となる細菌の繁殖がしやすくなります。
お酒に関してでは、飲酒は口腔内を乾燥させ虫歯や口臭の原因にもなります。
忘年会や新年会が再び活発になってきたこともあり、人によってはお酒を飲む機会も増えたかと思います。お酒にまつわる金言も多くありますが、過ぎたるは及ばざるが如しとも申しますのでご注意ください。